《セラピー(カウンセリングを含む)とプライバシー》
昨日今日のニュースや新聞でスピリチュアルカウンセラーを自称する輩の出演するキワモノ番組? でクライアントを傷つけたことが問題になったとして報道されていた。
これはたまたま番組を放送したフジテレビの倫理が問われた訳だが、しかし本質的な問題はそれだけではない。
むしろカウンセリングの内容や事例を売り物にしているその自称スピリチュアルカウンセラーの方に問題があると考えられる。
結論から言えば、
他人の究極的なプライバシーに関わる内容をたとえやらせだとしても公共の電波で流すなどと言う行為はセラピストとして決してあってはならない行為なのである。
それをテレビなどの電波に乗せて放送すると言う行為は、本当のセラピストやカウンセラーならするべき行為ではない。
いくらテレビ局からこんな番組をやりたいので、と言われても内容によっては断るのがまともなセラピストやカウンセラーだろう。
私のハイパーレイキを受講される方の中には、カウンセリングや他のセラピーと言われる行為をされている方が少なからずおられるが、
やはり職業、ボランティアを問わず、個人のプライバシーに関する内容については基本的に外に出さないのが原則だと言う事を考えて欲しい。
もし書籍や記事などにするのであれば事例に基づいて創作されたものを公表するくらいの配慮が必要だと思う。
よく他のレイキなどでも広告手法として『受講者の声』などと言うものをこれ見よがしに挙げているサイトがあるが、
いくら受講者の同意があったとしても私は基本的にそう言う方法を好まない。
その理由としてはレイキなどのセミナーや講習は、他の物販行為とは根本的に違うと言う認識があるからである。
この辺はこだわりだといわれるかも知れないが、元々が医療従事者である私は患者の秘密を守る(守秘義務)
と言う事をとても大切な事だと考えている。
ハイパーレイキのセミナーでも、ハイパーレイキを活用してパーソナルコーチングも行うが、
やはりこれはあくまで個人セミナーだから出来る事であり、その内容の如何を問わず第三者に公表されるべきではない。
今から10年以上前に、一度私にもテレビ出演の依頼が制作会社を通して来たことがあったが、その企画内容を聞いて断ったことがあった。
その企画の中に催眠をキワモノ的に扱おうとするセラピストとしては受け入れがたい部分があったからである。
番組制作者の認識なんていい加減なもので、面白ければ何でもありなのである。
そしてセラピーやカウンセリングの内容を売り物にしてテレビの寵児になるなどと言うのは、
プロのセラピストから見ればその存在自体が論外なのである。
もしその自称スピリチュアルカウンセラーにプロとしての認識とプライドのかけらでもあるのなら、
当然テレビ局や番組制作者にセラピストやカウンセラーとしての倫理観を指導するくらいの事はして欲しいものである。
どうもそのカウンセラーと大ボラ吹きの占いばあさんがダブって見えるのは私だけなのだろうか?