2007年10月20日

気≠フ質と強さについて-1

《気≠フ強さにこだわる人》

私が本格的に気≠フ世界に関わる様になって10数年になるのだが、以前は気≠ニ言うと必ず強さにこだわる人が沢山居た。
何故気≠フ強さにこだわるのだろうか?

実は私も昔は気≠フ強さ、すなわちパワーにこだわり、ひたすらパワーを上げる事を自らの目標にしていた時期もあったのだが、 トレーニングを重ねて経験を積んでいるうちに、必要以上にパワーにこだわる事に対して意味の無いことを悟った。

昔の気功教室時代の私の生徒さんの中にもパワーにこだわり、どうしたらパワーを上げられるのかと悩んでいる人もいた。
また外部の人からは気≠フ強さを競おうとする、いわば他流試合のような挑発を受けた事もあった。
もともと武道出身の私からすれば、気≠フ強さを競う前に突きか蹴りで勝負をつけた方が早いと思うので、正直に「気 の強さを競う前にパンチかキックが飛んでも知りませんよ、自信があったら気≠ナ返して下さいね」と答えると、 そう言うくだらない問答はそこで終わる。

いくら気≠フパワーが強くても、パンチやキックは気≠フ力では止められないのである。

また気≠フ力で人を飛ばすと言うのがあった。
これも今から考えると愚かな話なのだが、しかしテレビにそう言うパフォーマンスを見せる輩が登場していた時期がある。
実は私の古い少林寺拳法時代の知人で、太○光○と言うのがいるが、彼などは気 で人を飛ばすのを売り物にして無知なマスコミの作ったブームに乗り、 日本とアメリカを行ったり来たりしながらいつの間にか関西と東京に道場を設けてオリジナルな武術や格闘技らしきものを指導している。
以前彼が大阪の堺で道場を開いていた時、彼の門人を通して是非私を飛ばして欲しいとお願いしたのだが、相手にして貰えなかった記憶がある。

彼が何をやろうがそれはそれで構わないのだが、ただ純粋に気≠ナ人が飛ばせると信じる人を集めて金銭を巻き上げ、 いつまで経っても結果が出せないのならそれは大きな問題だと思う。
ここで純粋にと言うのは、暗示作用無しにと言う意味である。

特に武術の世界で言う気≠フ強さと言うのは、肉体的な強さに伴ってより発揮できると言うのが私の考え方である。
20年以上も前の事であるが、大阪の武当派研究会(当時)の七堂氏の計らいで、 中国の八極拳の宗家である呉連枝老師から直接指導を受ける機会があったが、やはり気の力(勁力) と言うものは肉体を通して出るものである事が良く判った。
また中国散打の生みの親の一人であるショウコウセン老師からも直接師事する機会も得たが、やはり呉老師の場合と同じ結果であった。

気≠フ鍛錬と言うのも必要なものではあるが、しかし地面に長時間立っているだけでパワーが上がると考えている人がいたら、 少し考え直して見て欲しい。
そしてそう言う指導をしている人に対して、是非その意味をちゃんと説明して貰って欲しいと思う。

私はこのハイパーレイキを通して、武術を学ぶ人にも講習をしているが、やはり武術の世界で大切な事は肉体的な鍛錬である。
そしてその肉体的鍛錬に裏付けられた肉体に、さらにエネルギーを充分に補い、高め、さらに実践で気 をいかに運用法するかを連携して行く必要がある。

私はこのハイパーレイキ以外にも仕事として加圧トレーニングを扱っているが、 この加圧トレーニングなどはまさに肉体的な鍛錬と体内における気血の鍛錬には最適であり、 また私自身はそう言う視点でも加圧トレーニングを捉えて関連学会などでもその点を強調している。※新規にブログも公開中、是非こちらも宜しく。

『気≠フ世界だけに目を向けている人々の多くは肉体的な鍛錬を軽んじ、肉体的な鍛錬を重視する人はその肉体の衰えを感じるまで気 の世界に目を向けない。
そして肉体≠ニ気≠フ両面を重視する人でさえ心の鍛錬*レを向ける人は少ない。

これが現実なのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

posted by オリエンタル・メソッド at 12:49| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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