《本当のライフ・プランニングとは》
昨日、東京での講座(ハイパーレイキパワーアップ講座/元極学後編)を終えての帰り、新幹線の中で日野原重明ドクターの 『私のすすめる健康の秘義(中央法規)』と言う本を読んだ。
そして感銘を受けた。
そこには西洋医学と言う立場を保ちながらも、大きくチャンクアップされた視野から、健康な生き方についての方向が示されていた。
これは取りも直さず私が提唱する、『健康でかつ長寿で生涯を送るには個々にあった計画が必要である』と言う『ヘルシー・ライフ・ プラン』と全く同じ方向を示していたからだ。
私は日野原氏から見れば随分年齢も若く、また西洋医学と東洋医学と言う立場も違う。
従って私の場合は自分の提唱するシンセティック・セラピー(心と体とエネルギーから人間を一元的に観る)を土台にした、『ヘルシー・ ライフ・プラン』と言う個人に合わせた『健康的なライフプランニング』の必要性を説いているのであるが、 もちろんそれだけで完璧に健康的な生涯を送れるかと言うと、決してそれだけでは完璧とは言えない。
例えば体質や今の健康状態にあった栄養学的な問題、抱える持病へのコントロールなど、代替医療の立場だけではなく、 西洋医学や栄養学や或いは歯科学など様々な領域によるマクロ的な視点で『ヘルシー・ライフ・プランニング』を考え、 システム化していく必要がある。
日野原氏の場合は、まさにそれを西洋医学的な立場に立ちながら、さらに95年間と言う人生経験、 60数年に渡る臨床と研究の経験と言う、非常に貴重な資源を踏まえて提唱されている。
手前味噌で恐縮ではあるが、私や日野原氏のような医療人や、 或いは医療とは違う様々な立場の人々がそれぞれの立場から関わりあいながら、 意欲ある人々にその人にあった長寿と健康と生きがいを与えるプログラムを作ると言う作業が、 超高齢化に向かうこれからの日本や世界を救う事になるのだと考える。
今朝もテレビで80代のご夫婦で、認知症の妻の介護に疲れた、脳梗塞の後遺症を抱える主人が無理心中をした。 と言うニュースが流れていた。
ニュースの解説者はこれを国の責任だと決め付けていたが、果たしてそうだろうか?
同じ今朝の新聞紙面に、95歳の現役スイマーの女性の記事が出ていた。
片や80代、片や90代。
90代で現役スイマーは特別な人なのだろうか?
私はそうは思わない。
その90代のスイマーの女性が95歳まで泳ぎ続けてこれた動機は判らないが、 水泳と言うスポーツを何十年と続けてきたから現役のスイマーであり続けられるのであり、彼女が現役スイマーであると言う事は、 全ての点において人として現役であると言う事を物語っている。
老いて、病んで、長生きすることを苦とするか。老いても何かに励んで長生きできることを喜びとするか。
どちらを選ぶかは本人の意思一つで決まるのである。
私なら後者を選びたい。