≪遠隔発功のこと≫
最近私は遠隔発功(遠隔ヒーリングのこと)をあまりやらなくなっていた。
と言ってまったくやらない訳ではなく、自分の必要に応じてやるだけになっていた。
先日遠隔発功を依頼されたことがあったのだが、本人の状態を知らないでやみくもに発功するのも治療家としては不本意なのでお断りしていたが、患者さんの家族のたっての依頼で、岡山まで行くことになった。
詳細はプライバシーに関わることなので省略するが、私はほぼ植物状態のように受け取っていたのだが、行ってみるとそうではなく、脳に損傷があるので麻痺と痙攣があるのだが、ご本人はいたって元気で、おまけに先天の気も強い方のようで、長期の臥床にも関わらず著しいエネルギーの低下は感じられなかった。
そこで私は車椅子の患者さんに対して元極医学(R)による治療を行った。
反応はいたって良く、健常者と遜色無いようであった。
もちろん外傷による脳損傷なのでダメージを受けた脳細胞が再生するとは思わない。
これが出来れば死んだ人も生き返るかも知れないのだが・・・。
しかし今までの私の治療例からすれば、例え脳死の状態であっても、エネルギーを高める事が出来れば損傷を受けたところ以外の関連する部分の働きが活性化されて、症状に変化が起こる可能性がある。
それに期待して外気療法を行うのである。
外気療法の結果としては目覚ましい変化を挙げられる事もある。
例えば先の脳死のケースなどでは自力で排便排尿が出来なかったものが、自力で出来るようになった。
しかしこれらは脳幹部の働きが良くなった事によるものであり、脳死そのものには変化は起こっていない。
また植物状態であった人が急に看護師の呼びかけに答えるようになったりしたこともあった。
他にも色々と現代医学では説明のつかない現象を、自分の外気療法による臨床を通して体験してきたが、つまるところ低下した本人のエネルギーを外から補う事で起こった変化だと言える。
従って癌などの症状には劇的に効くことがあるのだと思う。
今回のケースでは今のところ目に見える変化は起こっていない。
しかし遠隔発功によるレスポンスは確実に上がっているので、ひょっとしたら何か変化がと期待しながら発功する。
ところが家族はそれでは満足できないらしい、露骨には言わないが見た目の効果がない事に不満を言う。
そしてその結果私の意欲を低下させる。
この辺が目に見えないエネルギーを扱う治療の難しいところなのであろう。
良くなったら当たり前、見た目の効果だけで結果を判断しようとする患者の家族。
私が病気治しが嫌になってきた理由はこの辺にあるあしい。
久しぶりに不愉快な気分を思い出した。