2007年10月17日

素人文化

《素人大国日本》

最近テレビドラマを見ていて思うのだが、アメリカのドラマと日本のドラマに大きな違いがあるように思えて仕方が無い。
何が違うかと言うと、一言で言うとアメリカのドラマにあるリアリティが日本のドラマでは全く無いか、あっても薄いと感じるのである。

そこでじぶんなりに何故そのように感じるのかを考えて見ると、それはどうやら金を掛けているかいないかの違いだけではないようである。
もっとも日本のドラマはアメリカのそれに比べて確かに金の掛かっていない物が多い様に思える。
それは金を掛けないで安く仕上げればスポンサーから入る広告収入による利益が大きいからなのだろう。

しかしもっと安っぽいのはドラマに出てくる出演者の演技力の問題だろう。
日本のドラマでは視聴率を取るために人気のある歌手など、本来演技の下地のない者を主演に使ったりする事が多い。 要するにだれでも人気があって言葉さえしゃべれれば俳優になれるのである。
やはり昔に比べるとまともに演劇などの訓練を積んだ人達が出てくる機会が減っているのではないだろうか?

つまり元々役者を志してドラマに出ている者と、歌手かなんぞで人気が出たからドラマに起用された人間と、 当然心構えからして違うだろうし、また基礎が出来ている者とそうでないものとの違いが出てきて当然だろう。

要するに人気さえあれば誰でも主演になれるようなドラマが、日本のドラマの主流になっていると思われる。

これはドラマだけではなく、色んなところにそう言う現象が進んでいる。

食の世界だってそうである。
特にチェーンのファミリーレストランなんかに行くと、調理もアマチュア、給仕もバイトやパートで、 うまく行ってもマニュアルどおりと言う世界である。

昨日までサラリーマンだった人が、数ヶ月後にはこだわりラーメンの店長になってたりするのだから困ってしまう。

こう言う現象は日本のあらゆるところに侵食しているのではないかと思える。

例えば時々このブログでも例を挙げる、福祉の世界でもそうである。
特にこう言う世界は『始めに志ありき』であり、『始めに利益ありき』のコムスンなどが自爆するのも素人福祉、 にわか福祉の当然の結末だと思う。

様々な世情があるにせよ、 様々な分野でこう言う素人文化が広がる事は日本の文化全体としては大きな損失を生む事につながるように思える。

《プロとアマ》

それではプロとアマの差というものはどこにあるのだろうか。

先ず私はバックグランドの広さと深さに大きな違いを見出す。

例えば私が主宰している『ハイパーレイキ』を含めたレイキの世界を考えて見よう。
日本の多くのレイキティチャーは、レイキの第1段階から第3段階までを学んだ後、俗にティチャーズ・ ディグリーと呼ばれる教師養成講座を受けてレイキ教師≠ニ呼ばれる人になるのだが、問題はこの講座の内容である。

通常このティチャーズ・ディグリーは2日間程度で各段階に応じた伝授(回路の開き方)の実技指導と、 各段階での指導ポイントなどをレクチャーするのであるが、果たしてそれだけでプロと言える価値を持ったレイキ教師≠ェ養成できるだろうか?

ちなみにハイパーレイキとしても年に2回程度の教師養成講座を開講している。
内容としては、2段階に分けて先ず2日間で第1と2段階の教師になるための講習を受けて貰い教師補となる。

この教師補は受講者に対して第1段階と第2段階の伝授が出来るのであり、一定の期間一定の人数に対して伝授を行った後、 第3段階に対する伝授方法を1日かけて学んで貰い、正教師となるのである。

また教師養成講座の受講資格としては、シンセティック・セラピー学院≠フエナジートリートメント講座(http://www.ki-jp.com/therapist/energy.html) を受講し、東洋医学の基礎、元極学講座、外気療法士養成講座等、 ハイパーレイキの周辺領域を6ヶ月間の開講期間のうちおよそ6日間40時間近くをかけて学んで貰っている。

その講座が修了して初めて教師養成講座を受講出来るのである。

そこまでするその目的は、少しでもプロとして通用するレイキ教師≠養成し、レイキの質を向上させたいからであり、 私としてはまだ今の水準で満足している訳ではない。
やはりハイパーレイキ教師≠ノ相応しい人格や資質ももっと向上させたいと思うからである。

《素人文化》

レイキの業界のことはともかくとして、素人の台頭は食やドラマの世界だけではない。

ズバリ政治の世界や官僚の世界でも全く同じ事が言える。
国民の利益を守らず、目先の収益性だけで流れを変える政治家や、国民の血税を湯水のように使い、 挙句は外国に金だけをばら撒いてその相手に馬鹿にされるような外交施策も素人政治の結果である。

しかし資金のごまかし≠竍ちょろまかし≠セけはしっかりしていて、 自分達の利益の保全だけはプロフェッショナルな政治家や官僚や役人が沢山いる。

例を挙げたらキリがないが、教育の世界だって芸術の世界だって、企業の世界だって同じようなことがいくらでも挙げられる。

こう言う現象を私は素人文化≠ニ呼んでいる。

これ以上プロぶった素人達が、 形ばかりでごまかしている現象を許していると日本の大切な部分が根幹から崩れてしまうように思うのは私だけだろうか?



 


 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

posted by オリエンタル・メソッド at 14:30| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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