《聖徳太子と私》
最近になって、何故か聖徳太子の事が気になりだした。
何故かと言うのはよく判らないが、元々私は父の仕事の関係で聖徳太子の墓所のある寺で生まれて、幼少期から児童期を過ごした。
父は聖徳太子の研究者でもあり、聖徳太子に縁のある学校で教鞭を取り、聖徳太子に関する研究論文を多数残し、 そして没後も聖徳太子の墓所のある寺の霊園に眠っている。
第2次大戦中、父は陸軍では研究職にあったが、終戦後聖徳太子研究のためにその寺に住み移った。
私の両親は結婚後も長い間子供に恵まれなかったが、その寺に住むようになって私が出来た事で、私は幼児期によく周りの人達から 聖徳太子の申し子≠ニ言われていた記憶がある。
両親の墓がその寺にある事から、墓参の都度聖徳太子の墓参をするのが当たり前になっているのだが、 何故か最近特に聖徳太子の事が気になることが多くなり、自分の書庫から聖徳太子に関する本を引っ張り出してきて読み出すようになった。
そのうち、ハイパーレイキ≠ニ聖徳太子とに何かの関連性があるような気がしてきたのである。
そこで少し前から太子にゆかりのある寺を回って見たいと言う気持ちが募り、どの寺院を回るかをピックアップして計画を立てていた。
また知人で太子に興味のある人がいたので、声を掛けると二つ返事で乗ってきたので、その知人と9月17日に聖徳太子ツアーを決行した。
《先ずは飛鳥から》
同行者のMさんは大阪市内の人で、奈良方面のことはよく判らないらしく、奈良に行くなら室生方面にも連れて行けと言う。
やむを得ず朝早く富田林を出発する事にして、Mさんの到着を待った。
ところが6時30分過ぎに到着したMさんは、 今回のツアーの主な目的地と室生方面が距離的にかなり離れている事を電車の中で始めて知ったという。
そこで室生方面は止めて飛鳥方面の太子関連寺院から始める事にした。
そうなると富田林から飛鳥までは近い。
すでに7時30分頃には明日香村に入っていたのであるが、考えて見ればこんな時間にどこの寺も門を開けていない。
唯一飛鳥寺(http://www.asuka-tobira.com/asukakyo/asukadera.htm) が開いていたのでとりあえず境内に入った。
この中に飛鳥大仏が入っているらしいが、朝早いので大仏さんはまだ寝ているらしい。
次にMさんのリクエストで、太子とは関係ないが同じ明日香村の山奥にあるとある寺を訪ねる事になるのだが、なんとその寺が地図に無い。
なんとかナビで見つけたのだが、そこに行くためのルートが出ていない。
やむを得ず、それらしい道を探して林道のようなところに入り、 途中で車を置いてまたそこに行き着きそうな古道を見つけて山に分け入ることにする。
古道の入り口
古道の途中
地図にも出ていないし、また本当にこの古道で行き着けるのかどうかも判らない、 そこでたまたまバッグに入っていたPDAについていたハンディナビで現在位置を確認して見ると、 道は出ていないのだがポツンと目的の寺の名前が出ている。
どうやら間違っていないようなのでそのまま進む事にする。
古道に入ってから30分以上は下りっぱなしだったが、 眼下に寺の屋根らしいものが見えてきた時は少しほっとした。
明日香村を見下ろす
さんざん古道を歩いて行き着いた寺だったが、着いて見るとどうやらもっと楽な道があったようで、 住人のらしい車が止めてあった。
しかし非常に風景の素晴らしいところであり、風水的にもまさに四神相応の地である。
明日香村の繁栄の礎は案外この風水的なところにあるのかも知れない。
再び古道を登り、車に着いた時はかなり疲れていた。
なにせ予定外の古道歩きで、心の準備も何も無い。
《明日香と言えば》
明日香村と言えば避けて通れないのが石舞台古墳である。
同行のMさんは初めてだと言うので、石舞台に立ち寄るとなんといつもは無料の駐車場が自転車専用となり、 否応なく有料の駐車場に誘導される。どうやら9月16日と17日は明日香村上げての特別なイベントがあるらしい。
という訳で石舞台古墳を訪れる。
石舞台古墳
とにかく暑い日だったが、それでも明日香には秋の気配が訪れて、石舞台の周辺にもトンボが飛び交っていた。
石舞台を後にして、次は太子の出生地と言われる橘寺(http://www.y-morimoto.com/s_saigoku/s_saigoku10.html) を訪れる。
ここは恐らく子供の頃に父に連れられて来たはずなのだが、殆ど記憶が無いのでとても新鮮な気分であった。
ここで先ず最初のハイパーレイキ≠ニ関連したものに出会う事になった。
三光石
上の写真は太子が勝鬘経の講讃を行った際に太子の冠から日、月、星の光が輝いたとされる三光石と、 下の写真は
三光石の横にある梵字の阿の形をした阿字池。
阿字池
この三光に関しては、ハイパーレイキ≠ノおいても非常に重要な意味を持つ。
この橘寺を最後に明日香を後にして、次の目的地である法隆寺のある斑鳩地区に向かう。